ロードバイクにはドラフティングと言って、脚に疲労を溜めない様にする走り方があります。
よくツールドフランスなどで、同じチームメイトが一列になって走っています。
まさにこれがドラフティングです。トレインとも言います。
電車の車両が繋がっているのと同じですね!
ドラフティングってなに?
ロードバイクは20km程度の速度であれば、風の影響はあまり受けません。
30kmほどになると風の抵抗が増えて速度が上がりにくくなります。
風の抵抗は速度の2乗に応じて増えていきます。
ドラフティングとは、前を走る人に風よけとなってもらって、後ろの人を休ませる走り方のことです。
5人が並んで走った時に40kmだった場合、先頭より3番目の人は約45%の力で同じスピードが出せると言われています。
向かい風の際は、さらに顕著で、ドラフティングをするのと否かでは明らかに脚の疲労の蓄積スピードが違います。
プロの選手はドラフティングを使って、エースと呼ばれる人をゴール近くまで運びます。
ドラフティングをしてエースを運ぶ人たちをアシストと言います。
エースはアシストの力を得て、ゴールまで脚を休ませて走ります。
そしてゴール前で、休ませた脚のパワーを開放して、スプリントを行い、どのチームより速くゴールをする。
それがチームの勝利となる・・・。
ロードバイクはチームプレーなんですね!
ドラフティングのやり方
ドラフティングのやり方はシンプルです。
前に走る人に出来る限り近づけばいいだけです。
しかし、当然近づきすぎればタイヤが接触して転倒しかねません。
まずはバイク1台くらいの車間距離を取ってください。
この距離で5人集団で走れば最後尾の人が、先頭の人と比べて約60%の力で同じスピードが出ます。
次は、ホイール1個分まで近づいてください。
これくらいからバイクコントロールが難しくなります。
前走者が減速すると、同じ様に減速しなければ衝突の恐れがありますので、注意しながら走行してください。
この距離で5人集団で走れば最後尾の人が、先頭の人と比べて約50%の力で同じスピードが出ます。
さらに距離を近づけてホイール半分まで近づくと、ドラフティングの効果はかなり高くなります。
この距離で5人集団で走れば最後尾の人が、先頭の人と比べて約45%の力で同じスピードが出ます。
近づけば近づくほど、ドラフティングの効果が高まるので、練習してみましょう。
気を付けること
ドラフティングは近づくほどに効果が高くなりますが、接触による転倒のリスクも増えます。
真後ろを走らなくてもハンドルの半分くらい、横にずれて走ってもドラフティングの効果はさほど落ちません。
横にずれることでタイヤの接触の危険がへり、なおかつ視界が広くなるので安全性が増します。
この様に、接触のリスクを減らして走りましょう。
まとめ
・ドラフティングとは、前走者を風よけにして空気抵抗を減らし脚を休ませる走り方を言う
・近ければ近いほど、ドラフティングの効果が高まる
・ハンドルの半分ずれて走っても、ドラフティングの効果は落ちない
ドラフティングは疲れて脚が残っていない時に特に効果を感じます。
疲れているときは25~28km位で走っていても、ドラフティングを行うと、かなり楽に感じるものです。
特に3~6時間走る耐久レースの終盤は脚が売り切れているので、誰かと強調してドラフティングすると楽に走れます。
ロードバイクを楽しむなら、身に付けたいテクニックです。
ドラフティングの説明でした。